さよならの朝に約束の花をかざろう

待ちに待ったPA待望のアニメーション映画「さよならの朝に約束の花をかざろう」を公開初日に観てきた。

一言で言い表すなら「名作」というほかないと思う。

昨今オタクをはじめニコ厨のホモ達から集中砲火を受けている鉄血のオルフェンズの脚本を担当した岡田磨里の初監督作品ということで、ttを始めとするPAの諸作品やあの花ファンの自分ですら正直不安だったが、それは単なる杞憂だった。今回の映画は5年前から構想を練っていたらしく、それに相応しい出来だと思う。

いくつかの観点から色々書く

 

1 岡田磨里作品の特徴

これはググれば色々なサイトに書いてあることだが、岡田磨里は言わずもがな人間ドラマを扱った作品に長けている。それは担当作品を見ればよく分かるし、あの花はその典型例だと思う。(ここさけは個人的に面白くなかった)

それに対して物語の辻褄合わせがイマイチだと思う。止まるんじゃねぇぞ…

青春モノをやらせればまず一級品だけど、複雑な設定の題材を扱うと途端に物語の整合性が消滅する。そんな感じです(小学生)

 

2 他のオリジナルアニメーション映画との比較

オリジナルアニメで一番の難敵は上映の尺だと思う。去年は君の名は。とかひるね姫だとかきみの声をとどけたい…など結構観たけどどれも最初に出てくる感想は「尺が短い」なんですよこれが。設定や世界観は凝ってるけど2時間弱の間にそれらを十分発揮できていない。まぁアニメは実写より費用が嵩むしギリギリでやってるから仕方ないんだろうけどもねぇ。その辺りがテレビシリーズと違って難しいところなんかな。打ち上げ花火(以下略)みたいに結末を受け手側に任す手法もあるけど、2時間という短い時間の中で、「受け手に説明しなければならない部分」と「受け手の理解力に任せる部分」の取り捨て選択が重要なファクターの一つだと思う。肝心の本作品はこれが本当に上手く出来ていた。メインキャラ二人が出会った時、そこから6年後、15年後、21年後と数段階に分かれていて、時間配分も申し分なかった。2時間で人の一生を違和感なく描けていた。(序盤のゲド戦記臭は異常)

 

 

3 本作品におけるスタッフ、キャスト

今作はキャスト、スタッフ共に顔ぶれが豪華なのも特徴の一つ。

まず一番に美術監督東地和生、この御方だけは外せない。背景画においてPAの重鎮を担ってきた人物であることは言うに及ばない。個人的にはジブリにも劣らないと思っている。今作は西洋ファンタジー的側面があるが、その手の美術経験が無かったらしく何回も筆が止まったらしい。そうとは思えない程のクオリティーの背景を引っ提げている。関係ないけどアーツ千代田でやってた作品展も良かった。

キャラ原案は吉田明彦、チーフは凪あすの監督を務めた篠原俊哉だし個人的に錚々たる面子だと感じた。

4 ファンタジーピーエーワークス

さよ朝のPVを見てファンタジー作品だと分かった時、一抹の不安を感じた。何故ならPAはSF系作品を殆ど制作しておらず(クロムクロって何?)その手のアニメで悉く失敗しているから。正直学園青春ラブコメだけじゃ限界が来てたし、そう考えればクロムクロも一種の新しい試みとして制作してたと分かるんだけど、結果はあまりよくなかった。その中での今作だったから上映前はあまり期待せずにいた。だから予想外のクオリティに驚嘆したし、純粋に泣けた。

 

まとめ

アニメに限らずドラマでもそうだけど、物語においてラストがどうなるのかで評価が大分違ってくると思う。たとえばオタクと特定のアニメの話をするときも最終回の終り方について絶対議論になる。Twitterでも言ったけど、背景画だけに1500円、1800円払う価値があると考えているので是非劇場に足を運んで貰いたい。あの花で感動するレベルのオタクなら号泣すること必至。

泣けるアニメ三箇条

一 音楽でゴリ押せ

ニ ノスタルジックな背景、世界観を作れ

三 ラストシーンで走馬燈を流せ

以上です。

http://movie-news.jp/sayoasa/